自園、かぶせ茶栽培茶園風景、後方は鈴鹿山脈
 お茶の豆知識
【三重の水沢銘茶は品質自慢】
 こだわりの作り方・・・かぶせ茶

水沢独特の製法から生まれるかぶせ茶は、
摘みとる前に覆いをして、
遮光した中で栽培されます。
この方法は、
茶葉に旨味とやわらか味、若々しい緑色を保たせ、
上質で香味のある高級茶として愛されています。
(中央の黒く覆われた茶樹が、かぶせ茶です)

 三重県はお茶生産全国第3位
水沢宮妻峡(もちじ谷)にて、農林水産大臣賞受賞者の
皆さん、
右から3人目安田主人、9人目四日市井上市長
三重県は、日本の中央部に位置し、栽培面積・生産量・生産額ともに静岡県・鹿児島県に次いで全国3位のお茶の生産地。三重県で作られるお茶を「伊勢茶」と呼び、その中でも水沢で育ったお茶を「すいざわ茶」と呼んでいます。「すいざわ茶」は、煎茶・かぶせ茶・深蒸し茶が多く生産され、品評会では何度も農林水産大臣賞を受賞するほどの品質の高さを誇っています。

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 水沢銘茶の特徴

三重県の北勢にある水沢は、西に鈴鹿山脈、東に伊勢湾を望み、年間を通じて温暖な気候と、美しい自然に恵まれた風土が、お茶の生育に大変適しています。この素晴らしい環境のもとで、丹精込めて育まれる「すいざわ茶」の歴史は古く、空海よりもたらされたお茶は、数々の工夫改良により、独特の風味と香りをもちます。
また、二番茶までしか摘採しないことから、葉肉が厚く、コクのある味わいとなっており、お茶のおいしさをたっぷりお楽しみいただけます。煎茶のさっぱりした味や、独特の製法から生まれるかぶせ茶のまろやかなおいしさが好評です。

 水沢銘茶の歴史
900年(延喜年間)のはじめ・・・今から1千以上も前になりますが、唐の長安に学び日本に真言宗を開いた僧・空海は、水沢の西野にあった飯盛山浄林寺(現在の一乗寺)に立ち寄り、住職の玄庵に唐伝来の製茶の教えを伝えました。そして、唐の茶種を植えたことに水沢銘茶は始まったといわれています。
二人の里人が浄林寺を訪れた時、住職がお茶を炒りながら「空海という僧から伝授されたもので、この葉を喫すると気分が良くなり身体を健康にする」と聞かせれ、二人はこの茶の実を持ち帰り育てたということです。
その後、光明寺の寺園として栽培されていたようで、現在も市内の冠山(かんざん)には、水沢茶の原生地「茶の木原(ちゃのきはら)」(四日市市史跡に指定)として、原木が山林に自生しています。厳正地治で茶樹が栽培されていた記録があったことから、古い歴史をもっていることがわかります。

現在の水沢の茶業は、その後、1804〜1829年(文政・文化年間)頃、常願寺の第七世の住職であった中川教宏(きょうこう)により築かれました。京都で勉学中、宇治の茶園を視察し茶業が有益であることを知りました。お茶の実を水沢に持ち帰り、茶園を拓き宇治より茶師を雇い入れて製法を習得し、茶業の進行に努めたのです。
その後、茶摘子や茶師が数千人も集まり、良質のお茶を作り出そうと技を競うようになりました。白手拭に、赤襷、紺の手甲の摘子は、茶摘歌を口ずさみながら励むほど盛んな時期もありましたが、一盛一衰を経て今日まできたのです。
現在は、機械化が進み、約500ヘクタールの茶園から約2000トンものお茶が生産されています。

かぶせ茶画像:水沢茶農業協同組合・ひとときvol.9より
歴史資料:水沢茶農業協同組合・伊勢茶すいざわより

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